マーガリンが危険は本当?加熱は?コストコホテルマーガリンも検証!

今回はマーガリンの危険性を加熱やマクドナルドのポテト、蟻の動きやコストコのホテルマーガリンから検証してみようと思います。

 

近年ではマーガリン類が危険だという噂をよく耳にしますね。

 

それによると、どうやらマーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」が健康に悪影響を及ぼすとのこと。

 

しかし、他方で、実はそんなに危険ではない、という意見もあるんですね。

 

そこで、今回は具体的な例を挙げながら、両者の立場を共に検討しつつ、その真偽に迫っていこうと思います。

 

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マーガリンに含まれるトランス脂肪酸とその危険性

 

まず、トランス脂肪酸とは何なんでしょうか。

 

これは、植物油(例えばサラダ油やコーン油)に含まれるもので、マーガリン類は前回の記事で詳しく解説したように植物由来の脂肪分を多く含むものなので、当然含まれています。

 

前回のマーガリンの記事はこちら!

     

    トランス脂肪酸が危険であるというのは、トランス脂肪酸は

     

    ●悪玉コレステロールを生み出す
    ●動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす
    ●ガンや認知症の原因となる

     

    など様々な危険性が指摘されています。

     

    恐ろしい内容ですが、これはどこまで本当なのでしょうか?

     

    ネット上に広がる危険性の噂の検証

     

    ネット上などで、特にマーガリン類に含まれるトランス脂肪酸の危険性の根拠として挙げられているものをいくつか紹介してみますと、

     

    ①トランス脂肪酸は水素添加という化学処理によって人工的に生み出されたものであり、自然界にもともとないものであること

    ②マーガリン類に含まれるトランス脂肪酸の分子構造がプラスチックに似ていること

    ③バターには蟻が集まってくるがマーガリンには集まってこないことから、そもそも生物が食べるものではないのではないかということ

     

    というものがあります。

     

    トランス脂肪酸は自然界に存在しない?

     

    まず、これらを一つ一つ検証していく前提として、このマーガリン類の「危険性」は、天然か人工かにかかわらずトランス脂肪酸一般に向けて指摘されているものですね。

     

    もっとも、人工的に作られたもので危険性が特に高い、という指摘もあるようです。

     

    また、化学的な処理により、もともと植物油に含まれていた量以上のトランス脂肪酸が含まれていることについては確かなようですね。

     

    このように、トランス脂肪酸の①に関しては、マーガリン類には人工的に生み出されたトランス脂肪酸が含まれていることは確かですが、人工的に作られたものか否かで危険性の度合いが変わってくるものなのかまでははっきりとした結論が出ていない、といったところでしょう。

     

    トランス脂肪酸の分子構造がプラスチック?

     

    次に、②に関してはトランス脂肪酸の危険性を指摘した論文中のプラスチック(plastic)の誤訳から始まっています。

     

    熱すると柔らかく、冷えると固まるという可塑性を表す形容詞として使われたにすぎず、決して日本人がイメージする「プラスチック」に似ているというわけではないんですね(実際に分子構造も全く異なります)。

     

    マーガリンは人間以外口にしない?

     

    最後に③に関しては、他にも似たような実験結果があり、マクドナルドのフライドポテトがいつまでたっても腐らないことなども指摘されています。

     

    しかし、まず蟻に関してはマーガリン以外にも蟻が寄り付かない食品は多くあるため、これをもって「食べるものではない」というのは極論だと思いますね。

     

    また、フライドポテトに関しては、そもそも食用油は腐らないので、揚げるのに使う油の量が多ければ中のじゃがいもも空気に触れないので腐らない(腐りにくくなる)ということはありえます。

     

    したがって、これらだけをもってトランス脂肪酸が危険ということは言い過ぎではないでしょうか。

     

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    トランス脂肪酸の危険性について確かに言えることは?

     

    このように、トランス脂肪酸の危険性を指摘する見解にはさまざまな問題があります。

     

    しかし、冒頭に指摘したトランス脂肪酸による健康被害については、専門家によって客観的なデータをもって指摘されているようで、かなり信憑性は高いといえますね。

     

    したがって、マーガリン類に限らずさまざまな食品に含まれるトランス脂肪酸それ自体が健康に悪影響を及ぼすことは確かなようです。

     

    一つ、トランス脂肪酸の健康への影響に関する科学的知見のうち、信頼性の高いと思われるものを引用すると、2008年に2つの国際機関による「脂肪及び脂肪酸に関する合同専門家会合の報告書」に次のような報告がなされています。

     

    トランス脂肪酸の健康への影響について、確証的な根拠(全て若しくはほぼ全ての研究で結果が一致している)があるものは、「工業的に作られたトランス脂肪酸は、冠動脈性心疾患にかかるリスクを高める。冠動脈性心疾患につながるLDL(悪玉)コレステロールを増やすだけでなくHDL(善玉)コレステロールを減らす。こうした影響は過去に考えられていたよりも大きかった。」としている。

     

    この他にも、より確証の程度は低くはなるものの、糖尿病やメタボリックシンドローム、高血圧、高血糖の原因になるなど、さまざまな報告は枚挙にいとまがありません。

     

    これらはほんの一部ですが、これだけを見ても、トランス脂肪酸の危険性が高いことは明白ですよね。

     

    このことがすべての原因ではないですが、頭皮の健康について不安視している方、薄毛に悩んでいる方向けに以下のサイトでおすすめの発毛サロンを紹介していますので参考にしてくださいね。

     

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    コストコのホテルマーガリンについて

     

    以上のことから、できるだけトランス脂肪酸を摂らない、できるならば全く摂らないのが最も良いのですが、残念ながらこれを含む食品はあまりにも私たちの生活の中に溶け込んでしまっています。

     

    トランス脂肪酸を含む食品は、マーガリン類のみならず、マヨネーズ、コーヒーフレッシュ、サラダ油、カップ麺、チョコレート菓子など数え切れないほどあるのです。

     

    これらを全く摂らないように生活をするのはまず不可能に近く、神経質になりすぎる方が逆に健康に悪そうですよね。

     

    そもそも、トランス脂肪酸はわずかではありますが自然界にもあるものなんです。

     

    また、トランス脂肪酸は体内に蓄積されるものではなく、他の脂肪酸と同様の経路で代謝されます。

     

    ということは、昔から人間はトランス脂肪酸を摂取していたのであり、人間の体は一定量であれば許容しているといってよいでしょう。

     

    そこで、我々ができることといえば、できる限りトランス脂肪酸を摂らない、すなわちトランス脂肪酸が少ないものを選ぶということが重要といえるでしょう。

     

    さきほどの報告書にあった世界機関の一つ、WHO(世界保健機関)が提示する「1日あたり2g未満」が一つの基準となりそうです。

     

    そんななか、非常に売れているのがコストコで売っている丸和油脂のホテルマーガリン

     

    これは、量が多いということも売れている理由ではありますが、トランス脂肪酸の含有量が少ない(1%未満)こともその理由となっていますね。

     

    トランス脂肪酸に関する動画

     

    トランス脂肪酸の危険性についてこちらでも分かりやすく解説しています。

     

     

    まとめ

     

    いかがだったでしょうか。かなり衝撃的な内容でしたよね。

     

    世界中の研究の成果を受けて、各国ではトランス脂肪酸に対する規制の流れが強まっています。

     

    特にアメリカでは、最近になって専門家による訴訟が起き、ついに3年以内のトランス脂肪酸の全面廃止に踏み切りました。

     

    それに引き換え、わが国の規制はとても遅れており、トランス脂肪酸の含有量の商品パッケージへの表示さえ義務付けられていません。

     

    公表すらしてくれない会社もあるようです。

     

    したがって、残念ながら個人レベルで対応していくしかできない状態にあります。

     

    ここでトランス脂肪酸の危険性を知ったあなたは、今後の食生活は最低限、以下のポイントに変えていくほうがよさそうです。

     

    ●朝食はパンではなくごはんに変える
    ●コーヒーにはコーヒーフレッシュではなく生クリームか牛乳を入れる
    ●どうしてもマーガリンを使いたいときには高くてもバターを使うか、トランス脂肪酸の含有量が少ないものを使用する

     

    など、できる限りの防衛をすることで、少しでも健康へのリスクを減らすことを心がけることをおすすめします。

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