マーガリンとバターの見分け方と違いは?栄養面風味の違いまとめ!
バターの品薄や価格の高騰で代用品として活躍するのが、マーガリン。
今回は生活に欠かせないマーガリンにスポットを当てて、
●バターとの違い
●どこまでバターに代用できるのか
●見分け方
●栄養面・風味の点
を詳しく解説していこうと思います。
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バターとマーガリンの見分け方は?
バターとマーガリンの見分け方は、パッケージを見ればほとんどの場合はわかるのですが、最近では「バター風味」などの紛らわしい表示がなされているものもありますよね。
そこで、間違って買わないよう、わかりやすい違いを覚えておきましょう。
両者の違いは、その成分にあります。
バターは乳脂肪分が80.0%以上、
マーガリンは油脂含有率80.0%以上
のものをいうと農林水産省告示に定められています。
さらに、油脂含有率80.0%未満のものをファットスプレッドといい、実はこちらが一般的な家庭用のマーガリンとして売られているんです。
ここでいう「油脂」というのは、乳脂肪と乳脂肪以外の脂肪分を合わせたもので、これが製品に占める重量の割合のことを「油脂含有率」といいます。
ちょっと聞きなれない言葉が出てきてわかりにくいですが、要するに、マーガリンやファットスプレッド(以下、両者を総称してマーガリン類と呼ぶことがあります)は、乳脂肪(=動物性の脂肪分)だけでなく植物性の脂肪も原料としているものなのです。
全てではないですが、商品名に「バター風味」と入っているものはマーガリン、そのような記載がないものでいわゆる“マーガリン”として私たちが認識している商品は、ほとんどファットスプレッドということが多いですね。
パッケージをよく見ると、小さめの字で「ファットスプレッド」と表示されていますので、スーパーで買うときに気をつけて見てみましょう。
バター=動物性
マーガリン=植物性
というようにざっくりとらえていた方は多くいらっしゃったとは思いますが、実はマーガリン(類)にも動物性脂肪(乳脂肪)が使われていることや脂肪分の分量の割合によって呼び方が違うということまでは知らなかったのではないでしょうか。
このような成分の違いによって、栄養面でも若干の違いが出てきます。
100g当たりのカロリーやたんぱく質、食塩の量などにはそれほど大きな違いはありませんが、ビタミンAの含有量は大きく異なります。
バターには100g当たり510μg含まれているのに対し、マーガリンには24µg、ファットスプレッドには31µgしか含まれていません。
もう一つ異なる点としては、コレステロールですね。
やはりバターは動物性の脂肪分の塊であることからコレステロール含有量は高く、100g当たり210mgで、マーガリン類(5mg程度)の40倍以上も含まれているんです。
こうしたことから、栄養面でマーガリン類はビタミンAが少ないという欠点はありますが、コレステロールが低く抑えられているという点は長所といえるでしょう。
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マーガリンってバターの代わりになるの?
さて、バターが手に入りにくい昨今、マーガリンがバターの代用品として使えるかどうかが気になりますよね。
上記のように、成分の違いはあれど油脂の製品という点では非常に似ているため、基本的にはバターの代用品としてマーガリン類を使用することは可能です。
例えば、パン作りに使えることはもちろん、パウンドケーキやクッキー、タルトといったお菓子にまで、幅広く使うことができますね。
ただし、マーガリン類はバターよりもあっさりとした風味になります。
これはやはり成分の違いによるもので、植物油脂の割合が多ければ多いほどあっさりとした味わいになってしまいます。
したがって、よりバターの濃厚な風味を再現したければ、ファットスプレッドではなくマーガリン、すなわち「バター風味」と表示がされているものを選ぶと良いかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回見てきたように、マーガリンは成分的にバターに似ており、意外とバターの代用品として活躍しそうですよね。
しかし、近年ではマーガリンの危険性が取りざたされています。
とはいっても、マーガリンは家庭でも日常的に使うものですし、カフェでモーニングを頼んだときや、ファストフード店・ファミレスなどで食事をするとき等、知らず知らずのうちに口にしていることも多い食品。
非常に気になりますよね。
そこで次回は、この危険性の原因や真偽について、できる限り迫っていきたいと思いますので、こちらを読んでくださった方は真実を知る勇気を持って、ご覧になってくださいね!
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